今回の課題は、「動物の抽象表現とモビール化」です。
表現の目的は、”ある一つの「もの」が別の「もの」になりうると知ること”
広辞苑で「動物」を調べると、 “運動と感覚機能を持つ生物群”とあります。
つまり動物は環境を感じながら動く生き物。
生き物に限らず物の形は、見る角度や光の当たり方など多角的な視点により、変化し続けます。
そんな動く物を観察し、抽象表現する本課題のミッションは以下の二つです。
- ミッション1:変化する動物の構成要素=「形」や「影」「奥行き」を捉え、平面上で抽象化して表現する。
- ミッション2:抽象化したイメージを、3次元で変化する形態として構成し、空間上で表現する。
生徒には、これまでの石塚先生と原田先生の課題で習得した「観察」「物語性」「造形」の表現プロセスを存分に生かしてもらえればと期待しつつ…3つ目の課題がスタート。
学生のみんなには、事前に表現したい動物をリサーチするよう宿題を出しておいたので、今日は、リサーチしてきた動物の「動き」や「形態」を観察し、スケッチして、テンポ良く抽象化をやろう!と思っていたのですが、実際は、多くの生徒が、動物の形態を把握するためのリサーチができておらず、「何をリサーチしたらよいか分からなかった」という生徒が多く、抽象化の前に思わぬ壁が出てきて困ったなぁと。
そもそも「動物を知りたい!」「表現したい!」という単純な動機があれば、リサーチはできるはずなので、そうした動機作りが生徒たちに必要なのかなと感じました。
今回の課題で言えば、授業の前に皆で動物園に行くとか。
そんな中でも、自主的に動物園に行ってきた生徒や、リサーチを存分にやってきた生徒は、もうどんどん表現の模索が始まっていました。来週は色面構成。抽象化が平面からどのように空間まで展開していくのか、今後が楽しみです。
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