08年度：第11回 課題3 ANIMAL MOBILE（動物の抽象表現）-2

平面表現

08年度：第10回 課題3 ANIMAL MOBILE（動物の抽象表現）-1

今回の課題は、「動物の抽象表現とモビール化」です。

表現の目的は、”ある一つの「もの」が別の「もの」になりうると知ること”

広辞苑で「動物」を調べると、 “運動と感覚機能を持つ生物群”とあります。
つまり動物は環境を感じながら動く生き物。
生き物に限らず物の形は、見る角度や光の当たり方など多角的な視点により、変化し続けます。 
そんな動く物を観察し、抽象表現する本課題のミッションは以下の二つです。

• ミッション１：変化する動物の構成要素＝「形」や「影」「奥行き」を捉え、平面上で抽象化して表現する。
• ミッション２：抽象化したイメージを、3次元で変化する形態として構成し、空間上で表現する。
  
  

生徒には、これまでの石塚先生と原田先生の課題で習得した「観察」「物語性」「造形」の表現プロセスを存分に生かしてもらえればと期待しつつ…３つ目の課題がスタート。

学生のみんなには、事前に表現したい動物をリサーチするよう宿題を出しておいたので、今日は、リサーチしてきた動物の「動き」や「形態」を観察し、スケッチして、テンポ良く抽象化をやろう！と思っていたのですが、実際は、多くの生徒が、動物の形態を把握するためのリサーチができておらず、「何をリサーチしたらよいか分からなかった」という生徒が多く、抽象化の前に思わぬ壁が出てきて困ったなぁと。

そもそも「動物を知りたい！」「表現したい！」という単純な動機があれば、リサーチはできるはずなので、そうした動機作りが生徒たちに必要なのかなと感じました。

今回の課題で言えば、授業の前に皆で動物園に行くとか。

そんな中でも、自主的に動物園に行ってきた生徒や、リサーチを存分にやってきた生徒は、もうどんどん表現の模索が始まっていました。来週は色面構成。抽象化が平面からどのように空間まで展開していくのか、今後が楽しみです。

08年度：第9回 課題2 物語表現（紙による造形）-4

作品講評と制作プロセスのまとめ

今日は課題2の制作物3点の提出日です。
提出された作品全般に言えることですが、つくってつくりっぱなし、というのがとても残念でした。
切り過ぎたり、間違った折り目をつけてしまったら、もう一度つくり直す。そんな、完成度へのこだわりを持った人が一人もいませんでした。

第2課題では3つの作品にチャレンジした訳ですが、3点を並べてみると、その連続性や関連性に気づいているかどうかもこちらに伝わってしまいます。

08年度：第8回 課題2 物語表現（紙による造形）-3

課題2-3　キューブ

3回めの表現方法はキューブ、つまり立方体です。

08年度：第7回 課題2 物語表現（紙による造形）-2

課題2-2　ポップアップ

2回めの表現方法はポップアップ。



表現のキーワードは「ブックレット」

「本」という表現形式は、空間性あり、立体感あり、時間軸あり、インタラクションあり、とアナログなのにマルチメディア。説明を「物語る」練習として、立ち向かってもらいました。

08年度：第6回 課題2 物語表現（紙による造形）-1

課題2−1　カットアウト

今回からは「紙」という表現素材を用いて、「説明」を目的とした物語表現にチャレンジです。
その1回めは「カットアウト」。紙の一部を切り抜いて、折り曲げることで立体表現を試みました。
表現の題材は「道具の使い方」。はさみという道具を観察して、発見した特徴を3つのキーワードとその立体的シンボルで空間的に表現する、という課題制作です。


表現のキーワードは「マッピング」

要素間の関係を空間的な位置関係で示すのがマッピング。カットアウトした3つのオブジェクトをどのような向きで、どこに配置するかも表現ポイントのひとつです。

作品紹介



キーワード：観察、構想、表現

08年度：第5回 課題1 立体演習（手の塑造）-4

08年度：第4回 課題1 立体演習（手の塑造）-3

制作／完成

08年度：第3回 課題1 立体演習（手の塑造）-2

制作


スケッチをもとに、針金で芯（骨格）を組み上げます。

08年度：第2回 課題1 立体演習（手の塑造）-1

課題の解説・スケッチ


さて、いよいよ表現活動のスタートです。

08年度：第1回 オリエンテーション

新カリキュラムとしての第一回、スタートです。

この授業は1年次前期の「造形基礎演習」を受け、タイトルの通り、1年生たちに表現の応用力を手に入れてもらうためのトレーニングがテーマです。授業は3人の教員で担当し、3つの課題に取り組みます。
200人を午前と午後の2グループに分けて、3時間10分という長丁場の授業を1日2回。全15回をやり遂げなければならないと思うと気持ちも沈みますが、こちらはこちらで何か楽しみを見つけながらがんばっていきます。

入学式の頃の顔つきと比べると、学生たちも若干大人になったかな、という印象です。