2008/12/09

08年度:第10回 課題3 ANIMAL MOBILE(動物の抽象表現)-1

今回の課題は、「動物の抽象表現とモビール化」です。

表現の目的は、”ある一つの「もの」が別の「もの」になりうると知ること”

広辞苑で「動物」を調べると、 “運動と感覚機能を持つ生物群”とあります。
つまり動物は環境を感じながら動く生き物。
生き物に限らず物の形は、見る角度や光の当たり方など多角的な視点により、変化し続けます。 
そんな動く物を観察し、抽象表現する本課題のミッションは以下の二つです。

  • ミッション1:変化する動物の構成要素=「形」や「影」「奥行き」を捉え、平面上で抽象化して表現する。
  • ミッション2:抽象化したイメージを、3次元で変化する形態として構成し、空間上で表現する。

生徒には、これまでの石塚先生と原田先生の課題で習得した「観察」「物語性」「造形」の表現プロセスを存分に生かしてもらえればと期待しつつ…3つ目の課題がスタート。


学生のみんなには、事前に表現したい動物をリサーチするよう宿題を出しておいたので、今日は、リサーチしてきた動物の「動き」や「形態」を観察し、スケッチして、テンポ良く抽象化をやろう!と思っていたのですが、実際は、多くの生徒が、動物の形態を把握するためのリサーチができておらず、「何をリサーチしたらよいか分からなかった」という生徒が多く、抽象化の前に思わぬ壁が出てきて困ったなぁと。

そもそも「動物を知りたい!」「表現したい!」という単純な動機があれば、リサーチはできるはずなので、そうした動機作りが生徒たちに必要なのかなと感じました。

今回の課題で言えば、授業の前に皆で動物園に行くとか。

そんな中でも、自主的に動物園に行ってきた生徒や、リサーチを存分にやってきた生徒は、もうどんどん表現の模索が始まっていました。来週は色面構成。抽象化が平面からどのように空間まで展開していくのか、今後が楽しみです。

2008/12/02

08年度:第9回 課題2 物語表現(紙による造形)-4

作品講評と制作プロセスのまとめ

今日は課題2の制作物3点の提出日です。
提出された作品全般に言えることですが、つくってつくりっぱなし、というのがとても残念でした。
切り過ぎたり、間違った折り目をつけてしまったら、もう一度つくり直す。そんな、完成度へのこだわりを持った人が一人もいませんでした。

第2課題では3つの作品にチャレンジした訳ですが、3点を並べてみると、その連続性や関連性に気づいているかどうかもこちらに伝わってしまいます。